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フィクション2 <大阪の女>
やさしく肩を抱かれたあの夜。
アルコール混じりのあなた吐息が私の首筋を撫でた。

事の起こりは、このお酒。

他に女がいることは知っていたの。
心を許してしまった私がいけなかったのよ。



強く生きようと誓ったばかりだったのに―。












あなたがいないこの街には冷たい風が吹く。














毎日会える仲なんかじゃなかった。
あなたが、夜を私にくれたことはほとんどなかったね。

「夢なんかみちゃいけない」それが私の口癖だった。

強がりな女だったのよ。













でもね、ほらあの日。
あまり会えない私の為に、あなたは映画に誘ってくれたでしょ?
うれしくてうれしくて、前の晩は一睡もできなかったわ。


映画館の暗い部屋。
灯りをともしているのはスクリーンだけ。

それは、色とりどりの華やかな世界を映していた。

そんなにぎやかな静寂が、私の心を戸惑わせた。
隣に座ったあなたの表情は、笑っているのか泣いているのかすらわからない。


スクリーンの中では、美しい女性がオレンジ色のカクテルを手に大きなパーティー会場をさまよっている。


不意に、肘かけに軽くかけていた私の指にあなたの腕が触れた。
するとあなたは思い出したかのように、その暖かい手を私の手に重ねたの。
その温もりが、わたしの心を優しく包んだ。




私は幸せだった。






そんなあなただったから、

将来を―

あなたと並んで歩ける幸せな将来を、夢みてたの・・・。




私は幸せだった。

嘘でも優しかったから・・・。


















せめて、あなたを素直に愛せたのなら。



















酒よ、どこか知らないところへ行ってみようか。
そしたらば、またいいことがあるかもしれないね。


なのに

私は旅にでることもできない。















この街はあなたとの思い出の街。

まだ、あなたの温もりが残っているから―。







<完>




(「大坂の女」はザ・ピーナッツの名曲。その歌と詩に感銘をうけ(って言うか、妄想??)この文章を書いてみました。←だいぶ前だど・・・。)
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【2007/07/07 22:43】 | ショートストーリー | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
天才か。
この前、君からメールが来た時に丁度ザ・ピーナッツを聴き乍ら
君の話をしていたと言ったが。
丁度、大坂の女を聴いていたのよ。

シンクロ!!
【2007/07/10 00:43】 URL | kisa #xfEiCw62[ 編集] | page top↑
運命!!

・・・何のだ。

いろいろと思いをめぐらせることが出来る歌ですよね。しかし、そんなに思われている私は、幸せものだ。
【2007/07/10 21:16】 URL | 亜紀子 #-[ 編集] | page top↑
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